何者かに誘拐され、マンションの一室に監禁されたスーツの青年と赤シャツの青年。
部屋には二台のパソコンとCD-R、そして「解放されたくばゲームを作れ」というメッセージがあった。
普段からロープレ・ツクレールでゲームを作っている“レルラー”の赤シャツ青年は、気軽にゲームを作って提出する。
しかし、それらはどれも「ゲームにあらず」と記されて返却されてきた。
誘拐犯が定めたゲームの定義とは……?


まずオチを言ってしまうと、誘拐犯は[かつてレルラー青年に「一本道ノベルはゲームじゃない」と批判された一本道ノベルの作者]で、今回の事件は[レルラー青年に対する復讐]だったのです。

確かにツクラーさんには「ノベルなんかゲームじゃない」と言う人が多い気がしますね。
それに対して本作は、時代と共に変遷してきたゲームの在り方を示し、「みだりにゲームを否定していいものだろうか」と述べているわけです。
そういった内容の“一本道ノベル”を、ツクラーだらけの3分ゲーコンテストに投稿……。
なかなか面白い試みですね。

その後、レルラー青年とノベル作者がどのように決着をつけたかは判りませんが、良い結末を予感させる終わり方で、妙にほのぼのしてしまった。
どちらにも創作者として譲れないものがある。
けれど、相手を頭ごなしに否定するのではなく、互いに認め合えたらいいですね。
そう思えるラストでした。

前半(3分)と後半(2分)の間に3時間の無為な待ち時間が挟まれているのは、3分ゲーの定義に対する問題提起でしょうか?
これを3分ゲーとみなすか否か、プレイした皆さんで判断してみてくださいということなのでは。

一見無茶な「3時間」ですが、ゲームを終了しても時間がカウントされる、2周目以降は3時間をスキップできるなど、極力プレイヤーの負担にならないように配慮されています。

『これまでのあらすじ』の「ずっと俺の入札!」に笑った。

いろいろと挑戦的な作品でした。


【DL】3分ゲーコンテスト>第13回コンテスト9位 
【HP】-
【ジャンル】ノベル(選択肢なし) 
【プレイ時間】5分(+3時間) 
【容量】7.53MB 
【ツール】吉里吉里2/KAG3