ノベルログ

フリーゲームのノベル・ADVのレビュー(感想)など

カテゴリ:サイコホラー

ヤンデレラ

yanderera8

やたろー、ほのか、ひなたは仲の良い幼馴染。
子供の頃は、いつも三人で遊んでいた。
小学生の時に東京へ引っ越してしまったひなたが、夏休みのある日、久しぶりにこの町へ戻ってきた。
ひなたは言う。
「あなたは私の王子様。あなたに……魔法をかけてほしいな」


ヤンデレホラーADV。
久しぶりに戻ってきたひなたを迎え、幼馴染三人で、仲良く遊びます。

ほのかは、やたろーを好きなのに素直になれない勝気ツンデレ娘。
ひなたは、やたろーにアタックしまくる癒し系おっとり娘。

女子的には、したたかなひなたよりも、友情を大事にするほのかのほうを応援したくなるのですが……まあ、病んでしまえば、どちらの娘も似たようなものです。

昼は三人で遊び、夜はどちらか一人と逢瀬。
三日目にぬいぐるみをどちらの女子にあげるかによって、エンディングが分岐します。

エンディングの分岐条件は三日目のぬいぐるみの選択だけなので、それ以外は好きにプレイして構いません。
RPGツクール2000製でスキップできないので、正直、この仕様は助かりました。

片方の女子と両想いになった後は、ちょっぴりエッチな展開も有り。
彼女の服を脱がせて、ムフフフ……と思いきや……。

あとはタイトルからお察しの通り、ヤンデレホラーの開幕です。

ほのかはハサミ、ひなたは日本刀。
手足]を切断されるのと、[イチモツ]を切断されるのとでは、どちらがマシなのでしょうね(笑)
どちらの女子も、なかなかの病みっぷりで楽しめました。


【HP】CHARON (カロン)
【プレイ時間】1時間
【ツール】RPGツクール2000

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カテゴリ: サイコホラー 

ユリカ

yurika

梅雨が明けた頃、新社会人の知則の家の隣に綺麗な母娘が引っ越してきた。
その娘の名前は百合香。
父親を亡くした幼い百合香を、知則はなるべく気にかけるようにするが、知則を見つめる百合香の眼差しはどこかおかしくて……。


奇妙な力を持つ少女のサイコホラー。

亡くなった父親に似ていると言い、知則に強い執着を見せる百合香。
百合香と接するうちに、少しずつ彼女の異常性が浮かび上がってきます。

プレイしている側は明らかにこの少女がヤバイことが判るのですが、主人公の知則は一向に百合香の本性に気付かず。

惨劇へのプレリュードといいますか、本当の恐怖はこれからだ……といいますか、知則逃げてー!!という感じのラストでした(笑)

百合香は小学五年生の子供でありながら、知則への態度の端々に“女”を感じさせる部分があり、そこもまた嫌でしたね。
じっとりとした粘着質な気持ち悪さがありました。


【HP】fragment 
【ジャンル】ノベル(選択肢なし) 
【プレイ時間】40分 
【ツール】Nscripter 
【容量】26MB 
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カテゴリ: サイコホラー 

観察

kansatsu

大学に進学し、マンションで一人暮らしを始めて一年と少し経った頃、俺は何者かによるストーカー被害に遭うようになった。
大学でもバイト先でも、常にどこからか視線を感じる。
ゴミ袋が荒らされ、無言電話がかかり、誰かの爪や髪の入った封筒が届く。
そんな生活が続き、俺はだんだん部屋に引き篭もるようになるが……。


ストーカー被害に苦しめられる男のサイコホラー。

縦書き一行のみの不安定な文章が綴られ、追いつめられ病んでいく男の様子が伝わってきます。
調子の外れた音楽も不気味で、何が起こるか分からない恐怖を感じました。

ホラーでは定番の深夜のドアスコープも、目のアップなどの王道パターンとは異なり、意外なものが見えて面白かった。

考えてみると、たとえば外からドアスコープを覗くという行為は、異常ではあるけれども、行動の意味は理解できるのですね。
本作の場合、相手の行動心理が全く理解できないので、得体の知れない不気味さがありました。

ところどころに挿入される恐怖画像もきちんと怖くて、優秀なショートホラーでした。


【HP】Black Hemisphere 
【DL】ふりーむ! 
【ジャンル】ノベル(選択肢なし) 
【プレイ時間】5分 
【ツール】yuuki!novel Ver R9.7 
【容量】1.89MB
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カテゴリ: サイコホラー 

落下点2

rakkaten2a

川村直人は、いつも旧校舎の屋上から石田和真を見つめていた。
学校でイジメを受けていた川村は、石田に想いを寄せることで、辛い日々を耐えていたのだった。
しかし、石田が女生徒と付き合うことになったと聞いて……。


BLサイコホラー『落下点』の続編。
川村直人と森谷友晶の二人の視点から、飛び降り自殺の裏側が描かれています。

川村が自殺に至った本当の理由、森谷の奇怪な言動の真意など、前作の石田視点では知り得なかった事実が明らかに。

石田に想いを寄せることで、イジメを受ける辛い日々を耐えてきた川村。
親友の石田に歪んだ感情を抱き続けてきた森谷。
川村もなかなか重度の変態ストーカーだったようですが、森谷のねじくれた内面には戦慄しましたね。
こんな危険な思考を持った男が、今まで親友のふりをして石田のそばに居続けていた事こそがホラーではなかろうか(笑)

川村の純粋な恋情と、森谷の歪んだ恋情。
形は違えど二つの狂気が石田を追い詰め、ああいう結果になったわけで、石田には全くもって同情の念しかありません。

川村は、石田に恋さえしなければ、自殺しなくて済んだのかもしれませんねえ。
痛みを感じないふりをして、辛い現実から目を背け続けていれば、いつかはまたやり直すことも出来たかもしれないのに……。

「1」でグロと嘔吐物が受け付けなかったという人も、「2」を読めば、また印象が変わるかもしれませんね。
まあ、「2」も別の方面でアレですけどね。


【HP】LOVE and DESTROY
【対象】15禁 
【ジャンル】ノベル 
【プレイ時間】30分 
【ツール】NScripter 
【容量】16.5MB 
【更新日】2010/7/11
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カテゴリ: サイコホラー 

落下点

落下点落下点

 

旧校舎の裏で授業をサボっていた石田和真は、見知らぬ同級生の飛び降り自殺に遭遇する。
そいつは、飛び降りた瞬間、確かに石田の名前を呼んだ。
その日以来、石田は幾度も落下する彼の姿を見ることに……。


2010年エイプリルフールゲーム。
一人の男子生徒の飛び降り自殺を巡るBLサイコホラー。


平穏な日常から、グロい衝撃へ一転。

自殺者の影に追いつめられ、疲弊していく石田和真の精神状態が、嘔吐物にまみれながらグチョグチョみっちり描かれています。
ここまで嘔吐しまくるノベルゲームの主人公というのも、あまり居ないでしょうな(笑)

リア充なクラスメイトとの会話や、石田の冷めた内面など、高校生独特の空気が自然に描かれていますね。

それらの日常が壊れ、石田の心が壊れていく様は、とことん異常で楽しめました。

ラストからエンドロールへの入り方が効果的で巧い。
後味の悪い結末のはずなのに、妙に清々しい気持ちになるのは、最後の[川村の笑顔]がとても綺麗だったからでしょうか。


【HP】LOVE and DESTROY  
【対象】15禁 
【ジャンル】ノベル 
【プレイ時間】30分 
【ツール】NScripter 
【容量】16.5MB

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カテゴリ: April2010年作品  サイコホラー 

腐った金魚の呻き声が聞こえる

私がまだほんの5歳くらいの子供だった頃、長い間寝たきり状態で入院していた私の父親が亡くなりました。
生憎そのとき私は仕事がとても忙しく、実家に帰る暇も無かった為、父親の葬式には出席できませんでした。
父親の遺体は原型を留めないほど損傷が激しく、結局最後まで頭部の一部と右腕は事故現場から発見できなかったということで……。


不気味なBGMと共に「私」の恐怖体験が粛々と語られているのですが、なんだかいろいろおかしい。
話の辻褄が合っておらず、あちこちに話が飛び、あらゆるものが破綻している。

わけがわからず、読み進めながら、どんどん混乱していきます。

意味を為さぬまま重ねられていく言葉のガラクタの群れが、無性に気持ち悪い。
まともに読んでいると、こちらの頭までおかしくなりそうです。

さらにプレイを最初から繰り返す毎に、「私」の語りに少しずつ変化が……。

じわじわと侵されていく不条理なホラー短編。


【HP】ありさんとくらげさんがごっつんこ>Work>腐った金魚の呻き声が聞こえる 
【ジャンル】ノベル(選択肢なし) 
【プレイ時間】周:6分 
【ツール】FLASH 
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カテゴリ: サイコホラー 

ペニーガール

penny

昔々あるところに、ひとりの貧しい少女がおりました。
病気の母親を助けるために、朝に夕に働きますが、お金は少ししか集まりません。
でも大丈夫。世の中には、親切な人が大勢いるのです。
椅子に座って、引き金を引く。
必要なのは勇気だけ。
心配しないで。神様はいつだって、あなたを見守っているのですから。


少女ロシアンルーレット。
目隠しをされた三人の幼い少女が、淡々と銃を撃っていきます。

左クリックで引き金を引き、右クリックでシリンダーを回転。
連続で引き金を引くとボーナスが付いて高得点を狙えるけれど、そのぶん弾に当たる確率も高くなっていきます。

二つの動作を繰り返すだけのシンプルなゲームですが、いたいけな少女たちの無惨な死体を何十回と見る羽目になり、鬱になること請け合い。

少女たちの死は非常に呆気なく、惨い。
どこまでも続く死のルーレット。
この悪趣味な遊戯に、終わりはあるのでしょうか?


【HP】アバラヤ 
【容量】654KB 
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カテゴリ: サイコホラー 

憧恋

akoi

女子校の高等部に通うアキナは、中等部のカホという少女から告白を受ける。
そういう趣味は無いので断ったものの、泣かれてしまって困ったアキナは、代わりにメールのやり取りをすることにした。
その頃から、アキナは気持ちの悪い視線に付きまとわれることに……。


純愛百合ホラー。
一途に慕ってくる愛らしい後輩の少女の不穏な行動の数々。
カホを疑うか信じるかによって、6つのエンディングへ分岐します。

カホを疑うと、より疑わしく気持ち悪い方向へ。
カホを信じると、より彼女の純粋さが際立つ方向へ。

どちらのルートも見えるものが違うだけで、真実は同じです。

伏線がかなり判りやすいので、早い段階で[カホが犯人ではない]ことが判ってしまい、 「あーあ、アキナ誤解しちゃったよ」「カホも、ちゃんとアキナに伝えておけよ~」などと、[二人のすれ違いっぷり]を見守るプレイになってしまいました。

これはこれで楽しめましたが、主人公のアキナと一緒にカホを疑うことが出来たら、もっとホラー的に楽しめたでしょうね。
個人的には疑惑ルートがキモくて好きです。

あちこちのエンディングでカホが可哀相すぎたので、全てのエンディングを見た後のトゥルーエンドには思わず感涙。
とにかくカホが一途で過激で可愛らしい作品でした。


【HP】たぶんおそらくきっと 
【DL】Girls Party>エントリーNo.33 
【ジャンル】ADV 
【プレイ時間】1時間 
【ツール】NScripter 
【容量】28.5MB 
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カテゴリ: 百合  サイコホラー 

うつくしいあし

utsukushiiashi

わたくしの育った町のはずれには、少々変わった装飾品(オブジェ)が据え付けられておりました。
少女の足です。本物ではございません。石像の足です。
胴のない。どころか、踝(くるぶし)から上がすっぽり欠けた、奇妙な、いくばくか薄気味悪い像です。
その一揃えの足首との邂逅を思い出すと、ああ、わたくしの躰には未だに芯からふるえがきます。
なんとすばらしき哥白尼(コペルニクス)の転回だったでしょう──。


少女の足の像に耽溺する幼い「わたくし」の物語。
ある女性が幼少の頃を追憶する形で、古式ゆかしい文体でしめやかに語られています。

孤独だった幼い「わたくし」が、紛い物の少女の足と過ごした蜜月の日々。
無機物の清廉さとフェティシズム。
そんな倒錯的で美しい追憶物語にゆるゆると浸っていると、ラストで急降下(うえええええええ)。
さらにタイトル画面に戻ってトドメ(ぎゃあああああああ)。

あ…ありのまま、今、起こった事を話すぜ!
ノスタルジックな追憶物語を読んでいたと思ったら、[異常殺人者の性癖体験記]だった……。
何を言ってるのか分からねーと思うが(以下略)

いやはや、やられました。巧いです。


【HP】Sixteenth_Moon 
【DL】Girls Party>エントリーNo.22 
【ジャンル】ノスタルジック・ショートショート 
【プレイ時間】10分 
【ツール】YU-RIS β3/ERIS 
【容量】7.86MB
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カテゴリ: サイコホラー 

渇望スル島

廃墟サイト『RUINS』の管理人が企画した白寿島2泊3日探索ツアー。
白寿島とは、20年近く前に無人となった人工島で、廃墟マニア垂涎の物件である。
集ったのは、サイトの掲示板の常連10名。
大学生の信繁(名前変更可)も、サークル「近代文化遺産研究会」の仲間と共にツアーに参加するが……。


廃墟の島を舞台としたサスペンス&サイコホラー。
前半の選択肢によって、全く異なる四つのシナリオ「殺人幽霊篇」「食いしんぼ篇」「侵略者篇」「SHINOBI篇」へ分岐します。

姉弟二人で分担してシナリオを書いておられるようで、やたらとバラエティに富んだ内容です。

「殺人幽霊篇」は正統派(?)サスペンスホラー。
自分では青春真っ盛りの大学生のつもり]だったのに、実は[定年間近のくたびれたオッサン]だったとか、怖いわあああああ。
ある意味、幽霊などよりもよほどおぞましいですね、[自覚の無い老い]って。
■■を■■したつもりで、実は■■を■■していたなど、[主人公の脳内変換]が豪快すぎて笑った。
ラストもこれまたシュールで、何とも言えない読後感でした。

「食いしんぼ篇」はタイトルからしてギャグシナリオか?と思ってしまいますが、きちんとホラーですので、ご心配なく。
ツアー参加者のユリカは、かつてこの島で主人公と共に育った幼馴染だった、というギャルゲー的展開。
一緒に島を巡りながら、幼い頃の思い出を語り合う二人。
微妙に嫌な予感を覚えながらプレイしていくと、最後にえげつない真相が。
ホラーで「食」と言えば、こうなりますよね、やっぱり。
殺人幽霊篇も食いしんぼ篇も、[主人公]がキてますキてます。

「侵略者篇」は人型陸戦機に乗って宇宙からの侵略者と戦うSF巨篇(ええー)。
最後には、もちろんエグい結末が。この作品、こんなのばっかりだ(笑)

前半に無難な選択肢を選んでいくとイロモノっぽい「食いしんぼ篇」「侵略者篇」に入り、変な選択肢を選んでいくと正規ルートっぽい「殺人幽霊篇」に入るという、ひねくれた構成。
どのルートもしっかりした内容で読み応えがありますが、バラエティに富みすぎて全体の印象はカオス(笑)
とにかく作者さんたちが書きたいものを書いた!という感じで、それもまた良し?


【HP】FunnyCrankyMom 
【ジャンル】ノベル 
【プレイ時間】周:3時間/総:9時間 
【ツール】NScripter 
【容量】97.9MB 
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カテゴリ: サスペンス  サイコホラー