ノベルログ

フリーゲームのノベル・ADVのレビュー(感想)など

カテゴリ:百合

月夜に処女は恋文を濡らす

全寮制お嬢様学校に勤める新任教師の真弓(名前変更可)は、生徒から送られる卑猥な恋文に憔悴していた。
最初はただの頭の弱そうなお悩み相談だったその手紙は、次第に知的で冷酷なものへと変化していく。
追い詰められた真弓は、夜9時に学校の教室へ手紙の主を呼び出すが……。


「シナリオの鉄人」参加作品。
女生徒からの卑猥な手紙に翻弄される美人教師の学園サスペンス。

毎回文体を変え、真弓を弄ぶ謎の恋文。
いかにも頭の弱そうなギャル全開のエロ手紙から始まり、徐々に狡猾で冷酷な本性を見せていく文章は非常に不気味で、凄みがありました。

初回プレイでは謎を残したまま終わりますが、二周目以降から選択肢が開放され、真弓を狙う者の正体が明らかになります。

少女たちに搦め捕られて堕ちていく女教師の様がゾクゾクするほど淫靡で官能的でした。
公式ジャンルは「微エロサスペンス」ということになっていますが、はっきり言って「微」どころではなくエロかった(笑)

扇情的な作品タイトルも秀逸で、一目見て興味を惹かれます。
タイトルに釣られて、「シナリオの鉄人」作品群の中から真っ先に本作をプレイしたのは私だけではないはずだ。
タイトルに釣られながらも、まさか本当にアレで濡れるわけではないのでしょ?と高を括っていたのですが、舐めていましたすみません

「シナリオの鉄人」で使用できる画像素材は女の子二人の立ち絵と三枚の背景のみ。
これら以外の画像を使うことは出来ないので、シナ鉄作品のタイトル画面は大抵どれも味気ないものばかりです。
それは当たり前で仕方のないことだと思いますが、そんな中、本作は画面いっぱいに文字を大胆にあしらい、文字のみでタイトル画面を華やかに演出していました。
これは大いに目立っていましたね。

厳しく制限された条件下でありながら、実に丁寧にスタイリッシュに仕上げられています。
総合的な完成度は、シナ鉄作品群の中でも頭ひとつ抜き出ていました。
クリア後のおまけシナリオも笑えて、隅々まで楽しめました。


【HP】Ray(ver1.1配布) 
【DL】シナリオの鉄人(ver1.0配布) 
【対象】15推 
【ジャンル】微エロサスペンス 
【プレイ時間】周:15分/総:50分 
【ツール】NScripter 
【容量】25.4MB
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カテゴリ: サスペンス  百合 

憧恋

akoi

女子校の高等部に通うアキナは、中等部のカホという少女から告白を受ける。
そういう趣味は無いので断ったものの、泣かれてしまって困ったアキナは、代わりにメールのやり取りをすることにした。
その頃から、アキナは気持ちの悪い視線に付きまとわれることに……。


純愛百合ホラー。
一途に慕ってくる愛らしい後輩の少女の不穏な行動の数々。
カホを疑うか信じるかによって、6つのエンディングへ分岐します。

カホを疑うと、より疑わしく気持ち悪い方向へ。
カホを信じると、より彼女の純粋さが際立つ方向へ。

どちらのルートも見えるものが違うだけで、真実は同じです。

伏線がかなり判りやすいので、早い段階で[カホが犯人ではない]ことが判ってしまい、 「あーあ、アキナ誤解しちゃったよ」「カホも、ちゃんとアキナに伝えておけよ~」などと、[二人のすれ違いっぷり]を見守るプレイになってしまいました。

これはこれで楽しめましたが、主人公のアキナと一緒にカホを疑うことが出来たら、もっとホラー的に楽しめたでしょうね。
個人的には疑惑ルートがキモくて好きです。

あちこちのエンディングでカホが可哀相すぎたので、全てのエンディングを見た後のトゥルーエンドには思わず感涙。
とにかくカホが一途で過激で可愛らしい作品でした。


【HP】たぶんおそらくきっと 
【DL】Girls Party>エントリーNo.33 
【ジャンル】ADV 
【プレイ時間】1時間 
【ツール】NScripter 
【容量】28.5MB 
novellognovellog │  
カテゴリ: 百合  サイコホラー 

Helianthus

王が神殿から姫巫女を召し上げた。
父王に疎まれて育った幼い王女カランコエは、やって来た姫巫女を見て、亡くなった母と姫巫女が瓜二つであることを知る。
愛する母の面影を求めて、カランコエは姫巫女のもとへ通うが……。


「Prunus(プラナス)」「Kalanchoe(カランコエ)」「Helianthus(ヘリアンサス)」の三つの章で構成されています。

「Prunus」は姫ねえさま(姫巫女)を一途に慕う妹巫女プラナスの物語。
「Kalanchoe」は母親と瓜二つの姫巫女に惹かれていく王女カランコエの物語。

よくある妹→姉様の純愛百合かと思いきや、「Helianthus」で明かされる陰湿な真相に驚きました。
驚いたというか、やや唐突に思わないでもなかったので、もう少し[双子]を匂わせるような伏線があっても良かったかも。

二人の少女の愛を慈悲深く受け入れてくれる姫巫女の聖女っぷりが不気味で、一体この人は何を考えて生きているのだろうかと訝しみながらプレイしていたのですが、実は思いのほか人間らしいお人でした。

一つの章を終える毎にタイトル画面の人物が追加されていき、最後の章まで読み終えた時に一枚の絵が完成される仕組み。
なんだか王女たちの手の位置が微妙だな?とは思っていたのですが、あのような完成形になるとは。

葬られたのはどちらで、王女たちのもとへ戻ったのはどちらなのか。
考えるほど寒気がしてくるラストでした。


【HP】Malignant Apple 
【DL】Girls Party>エントリーNo.21 
【ジャンル】ノベル 
【プレイ時間】1時間 
【ツール】吉里吉里2/KAG3 
【容量】12.9MB 
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カテゴリ: 百合  ファンタジー・SF 

百合だけど薔薇物語

baramonogatari

容姿端麗で学年首席のパーフェクト少女・ヨアキム(名前変更可)は、進路希望の「自分探しの旅」を学園側から却下されて困っていたが、ある日、「樹華流教神官試験」の存在を知る。
己の愛と美を世にあまねく知らしめ、最愛の伴侶を獲得するために、ヨアキムは神官試験への挑戦を決意するが……。


人形劇形式の勘違いナルシズム宝塚風味ノベル。

常に自信満々で、美しく有能な自分大好き!な僕っ娘主人公が面白すぎる(笑)
如何なる時も自画自賛しまくり、自己陶酔しまくりの徹底した自己愛っぷりは、いっそ和みます。

3つの試練をクリアして神官試験に合格すれば、可憐なヌシェン嬢との百合ENDへ。
バッドエンドのヤンデレ侍女には笑った。

ただ、主人公が「僕」と「私」をごちゃ混ぜで使っているのは少々気になりました。
場に応じて使い分けているのか?とも思いましたが、そういう風にも見えず。

作品のタイトルも、ゲーム内では『百合だけど薔薇物語』、サイトでは『百合なのに薔薇物語』と書かれており、表記がバラバラ。

内容はとても面白かったので、もう少し表記の統一などにも気を配れば文句なしですね。


【DL】Girls Party>エントリーNo.38 
【HP】- 
【プレイ時間】15分 
【ツール】RPGツクールVX 
【容量】6.12MB
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カテゴリ: 百合  ギャグ・コメディ 

private canvas

privatecanvas

「私の遊びに付き合って下さいませんか?」
久し振りの対面で緊張していたメイドのマリエッタに、クリスは隠れんぼをしようと告げた。
クリスが鬼で、場所は屋敷の離れ。
マリエッタは密かに動揺する。ああ、だって。そこは──。


白と黒の百合掌編。
「WHITE」と「BLACK」、二つのキャンバス(シナリオ)があります。

「白」は女子高生の女性教諭への届かない片恋を描いた、純粋で綺麗な物語。
「黒」は愚かで憐れなメイドのマリエッタの囚われの物語。

「黒」では、しっかり騙されました。
単純にメイドとお嬢様の物語かと思いきや、まさかの[三角関係]。
クリス]は[マリエッタ]に囚われ、[マリエッタ]は[お嬢様]に囚われ……。
囚われの螺旋はどうしようもなく歪んでいるけれど、決して自分のものになることはない愛しい人を、せめて……という想いは切ない。
何も知らない[お嬢様]がおそらく最も幸せで、最も不憫です。
百合ゲーというと、やはり女の子ばかりの作品が多いですが、本作は[男性キャラ]を巧く使った百合ゲーの好例ですね。


【HP】1595 
【DL】Girls Party>エントリーNo.48 
【ジャンル】ADV(選択肢なし) 
【プレイ時間】8~9分 
【ツール】吉里吉里2/KAG3 
【容量】17.6MB
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カテゴリ: 百合 

雪花と石連

sekka

遠い遠い昔のこと。
広大な中国大陸のとある町に、「雪花」という女武将と「石蓮」という女官がいた。
この共に美しく有能な二人の女性は、決して夫を迎えようとはせず、一緒に暮らしていたが……。


女武将の雪花(夫)と女官の石蓮(妻)の、ほのぼの百合風味夫婦コメディ。
ストーリーはほとんど無く、二人のまったり夫婦生活を描いた日常ショート集です。

生真面目な石蓮がガサツな雪花の世話を焼いているように見えて、精神的に不安定な石蓮を大らかな優しさで包んであげているのは雪花のようで、良い関係の二人ですね。
百合カップルというよりは、本当に夫婦のような二人です。

雪花と部下たちの仲の良さに比べ、石蓮の職場の人間関係がほとんど出てこなかったのは残念。

語り手Aとやらのナレーションがやたらと出張ってくるなあと思っていたら、幕間でいきなり顔出ししてきて噴いた。
結構あちこちメタな作りです。

終わり方が曖昧で、「あれ、オチは?」という感じなので、もう少し最後の締めがきちんとしていれば良かったですね。
クリア後のオマケは、なぜかRPG要素あり。


【HP】RTD Web Site 
【DL】Girls Party>エントリーNo.17 
【ジャンル】ADV(選択肢なし) 
【プレイ時間】15分 
【ツール】RPGツクールVX 
【容量】3.69MB
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カテゴリ: 百合  ギャグ・コメディ 

オトナリサン。

otonarisan

アパートで一人暮らししている女子大生の橘陽子は、毎晩、隣室から聞こえてくる声に悩まされていた。
壁越しに伝わる、女と女のいやらしい声。
潔癖症の陽子には耐え難く、睡眠不足の日々を強いられていた。
そんなある日、陽子は隣室の住人である神林ルナとエレベーターで二人きりになってしまう。
毎晩のように違う女の子を部屋に連れ込んでいる、汚らわしい声の主。
嫌悪感でいっぱいの陽子は、エレベーターに乗ったことを激しく後悔するが……。


ブラック寄り百合短編。
レズビアンの隣人と密室で二人きりになってしまった主人公。
不穏な空気の中、得体の知れない隣人への恐怖がじわじわと高まっていきます。

私の場合、プレイしながらどんどん怖くなってきて、
エレベーターが故障で止まった時は「ぎゃああ犯られるーー!!」と恐れ戦き、
「ごはん食べに来なよ」と誘われた時は「ここで油断してホイホイ部屋に上がり込んだら、薬を盛られて犯られる……!」と怯えまくりでしたが、
実際にはそこまで悪人ではなかったようで、どうもすみません(笑)

ただ、悪人ではないとはいえ、タチの悪い遊び人には違いないわけで、出来ればあまり関わりたくない部類の女性ですね。

エレベーター内でのビアン隣人への対応によって、3種類の結末へ分岐します。
END3「オトナリサン。」で陽子がアッサリ堕ちているのは、なんだか納得。
こんな風に潔癖でガチガチにガードしている娘ほど、一点を崩せば、あとは簡単なのでしょうね。

作品説明で「鬱ノベル」と書かれていますが、プレイした感じ、鬱というよりは「やや黒め」くらいか。
もう少し黒いエンディングを幾つか取り揃えたら、作品の方向性がハッキリしたかもしれません。
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カテゴリ: 百合 

Summer Day Dream Part.2

あれから一年、地球を一周して再び日本にやって来た小悪魔のミュートは、勇の家を訪れる。
勇は研究室の合宿で外泊中のため、ミカエルが一人で留守番していた。
暇を持て余していたミカエルは、ミュートを歓迎してくれるが……。


『魔法使いの見た夢』(シェア)の番外編。
百合ゲーム祭り参加作品。
エロい悪魔っ娘のミュートが純情可憐なミカエルを猥談でいじり倒します。

そして、今作で明らかになるミュートの性生活……うわーんグロいよー

確かにエロゲーの触手モノや蟲・化け物陵辱系では、ヒロインが体内に卵を植え付けられて出産・産卵というのはスタンダードですが……
自分からいそいそと卵を植え付けてもらいに行ったあげくに、産んだ卵を○○るヒロインはいねえよ!
そもそも、触手エロで和姦なんて邪道だよ!

とりあえず、ミュートがエロゲーのヒロインに向いていないことはよく解りました。

これまでの番外編では新規スチルが全く無くて寂しかったのですが、今作ではお風呂スチルがあって嬉しかった。
本編と違う絵師さんでも、やはりスチルがあると嬉しいものです。
ミュートが布団の中でミカエルの乳を揉む場面のスチルも欲しかった。


【HP】Project Lips 
【DL】Girls Party>エントリーNo.27 
【対象】15禁? 
【ジャンル】ノベル(選択肢なし) 
【プレイ時間】20分 
【容量】29.2MB 
【ツール】吉里吉里2/KAG3
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カテゴリ: 百合 

王女様と薔薇の騎士

barakishi

ラオメデイア国の王女アトレイシアが16歳の誕生日を迎えた日、王女専属の近衛兵団「プリンセスガード」が創設された。
プリンセスガードの団長に任命されたのは、平民女子で構成された薔薇騎士団の若手女性騎士ガラテア。
その日から、ガラテアは王女のわがままに振り回されることに……。


おてんば王女と凛々しい女騎士の百合RPG。
百合的な選択肢を選ぶ毎に、主人公の女騎士ガラテアの百合度が上がっていきます。

ガラテアは普段はクールな美女なのに、百合方面に暴走すると、すっかりアレな人に。

侍女の部屋へ夜な夜な夜這いに通ったあげく、朝帰りのついでに黒ネグリジェのまま城内をうろついて怒られるガラテア様。
王女様と部下の女の子を二股かけて修羅場になった時の開き直りっぷりにも笑った。

本筋は王位継承を巡る真面目なストーリーのはずなのですが、ガラテア様の暴走がアレすぎて、ほとんど本筋は印象に残らなかったりして。

腹黒]神殿騎士の彼は、百合ゲーながらも存在感があって、なかなか良い[黒幕]でしたね。
最期]まで気取った言葉を吐いていた彼は、案外ガラテアへの気持ちは本物だったのかも。

戦闘がスムーズで、サクサク進行できて快適でした。
キャンセルキーで直前の行動をリピートできる機能が、ものぐさプレイヤーとしては、かなり有り難かった。

前作の『吸血少女』もそうでしたが、RPG探検隊さんのRPGはインターフェースが万遍なく整っていて、プレイしていて気持ち良いです。
この気持ち良さは大事ですね。


【HP】RPG探検隊 
【DL】Girls Party>エントリーNo.11 
【ジャンル】王女様百合調教推理ロマサガ風閃きサイドビュー隠し通路夜這いRPG
【プレイ時間】3時間 
【ツール】RPGツクールVX 
【容量】26MB 
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カテゴリ: RPG  百合 

とある女性会社員のついったー

毎日、通勤電車で私を見ている女性がいる。気味が悪い。
いいかげん注意してやろう!
……話しかけてみると、案外普通の娘だった。
近くの会社で働いているようだ。
年が近くて趣味も合う。
初めの印象は最悪だったけど、私たち、仲良くなれるかも?


とある女性会社員(故)のTwitterのログをまとめた掌編。
通勤電車で出会った女性と仲良くなっていく「私」の様子がTwitterのつぶやき形式で綴られています。

冒頭の「女性会社員(故)」という記述が既に不吉感満載で、これはホラー展開が来るぞおおお、と確信しながら読んでいましたが、やはり。

結局、彼女は[人間]だったのか、[死神]だったのか。
どのような意図で「私」に近付き、どのような意図で「私」から離れて行ったのか。
幾通りも想像できますし、どれが真実かは判らないままです。

ただ、何度もプライベートで会うほどの仲になっていて、Twitterでも「仲良し☆」と連呼するほどの相手の名前を知らなかったということが有り得るのかは、いささか疑問ではある。

「私」の言動はかなり幼稚で、社会人というよりは十代の女の子くらいに見えますが、女子高生か女子中学生という設定では駄目だったのだろうか。

もう少しビジュアル面でもTwitterらしく見せる工夫があれば、もっと良かったですね。

やや展開が強引ではありましたが、ほど良く衝撃的なオチもあって、わずか1分間できちんと楽しませてくれました。


【HP】いか旨(旧:TheClearSail) 
【DL】Girls Party>エントリーNo.5 
【ジャンル】ノベル 
【プレイ時間】1分40秒 
【容量】427KB 
【ツール】RPGツクール2000
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カテゴリ: 百合