ノベルログ

フリーゲームのノベル・ADVのレビュー(感想)など

カテゴリ:推理

疑え!友人の恋人!

疑え!友人の恋人


推理小説をこよなく愛する女子高生の宮代早苗は、友人の森口加奈子から彼氏の浮気調査を頼まれる。
近頃、急に連絡やデートが減ってきて、態度も怪しいという。
放課後、加奈子が彼氏を屋上へ連れ出している間に、早苗が彼のバッグの中から浮気の証拠を探す手筈となった。
加奈子の彼氏は本当に浮気をしているのだろうか?


「シナリオの鉄人勝手にやってみた」企画参加作品。 

友人の恋人の浮気を探る、推理アドベンチャー短編。
彼氏のユウスケ氏のバッグの中身を漁り、浮気の真偽を推理します。

調べる対象は、
携帯電話の通話履歴とメール履歴、財布のレシート、スケジュール帳、友人から借りた品物。

ヒントは全く無いので、これらの証拠品だけで、自分で推理を組み立てなければなりません。

私の場合、最初に気付いたのは、ある人物の[品物]が怪しいことでした。
それから、その人物に焦点を合わせて他の証拠品も見てみると、いろいろと見えてくる部分がありましたね。

プレイヤーの好きなタイミングで「調査を終了」できるので、自分で気の済むところまで調べて、自分なりに答えを出せば、調査を終えて構いません。

正しい人物と最低限の根拠を指摘すれば、後は早苗が勝手に推理を披露してくれます。

早苗の推理を聞いてみると、私が気付いたアバウトな部分以外にも、証拠品と証拠品を結ぶ情報の緻密な照合が必要とされており、なるほど〜と感心しました。

自力で全ての証拠を暴き出すのは難易度が高いと思いますが、地道な作業が好きな人は、メモで情報をまとめながら挑戦してみるのも良いかもしれませんね。

推理が苦手なライトユーザーのために、バッドエンドの後に考え方のヒントが用意されていても良かったかもしれません。

推理オタクな早苗のキャラクターが面白かったし、彼氏と男友達のBL説を力説する姿には笑った。

推理を間違えた後の、疑惑を残した終わり方も好きです。


【HP】ぞんびすたいる
【DL】ふりーむ!
【ツール】NScripter
【プレイ時間】30分〜
【容量】10MB
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カテゴリ: 推理 

ワトソン : ザ・ビギニング (シャーロック・ホームズ) Watson : The Beginning (Sherlock Holmes)

watson

過労で倒れたホームズを連れて、田舎のライゲートへ療養にやって来たワトソン。
しかし、その土地でも殺人事件が起こる。
殺されたのは、大地主カニンガムの屋敷の御者ウィリアム。
ホームズは事件に興味を示すが、彼の身体を心配したワトソンは、ホームズの代わりに事件の解明を買って出ることに……。


ホームズとワトソンの小事件。
コナン・ドイル著『ライゲートの大地主』をアレンジしてゲーム化したもの。

療養中のホームズの代わりに、ワトソンが田舎で起こった殺人事件を調査します。
なぜかワトソンが美少女(笑)

ホームズの助言を得ながら、聞き込みや探索で手がかりを集めていきます。
適切な手がかりを選んで提示することで、警部さんを説得したり、犯人を追いつめたり。

手がかり(証拠)をドーンと突きつけて相手の証言を崩していくあたりは、微妙に『逆転裁判』を彷彿とさせますね。

間違った選択をするとホームズのワトソンへの信頼度が下がりますが、かなり簡単なので、ゲームオーバーになることはまずありません。
簡単というより、ホームズとの会話でほとんど答えが出ているので、あまり自分で考える余地が無い感じ。

美少女版ワトソンは、見た目は柔和な淑女なのに、従来の男ワトソンの口調で凛々しく振舞っていて、なんか萌える。
ちょっとした仕草もアニメーションで細かく作られていて、とても可愛らしい。
手がかりを突きつける時の強気なドヤ顔もたまりません。

作者さんは韓国の方なのでしょうか?
英語・日本語・韓国語の中から言語を選択できますが、日本語は文法の怪しい箇所がちらほら有ります。
単純に誤字脱字も多い。

ちょこちょこ粗の多い作りで、ゲーム的には物足りなさもありましたが、まあとにかくワトソンが可愛い。これに尽きる(笑)

もし続編があるなら、次はもう少し程良く思考できる難易度を期待したいところです。

【DL】App Store 
【媒体】iOS 
【ジャンル】推理ADV 
【価格】170円 
【プレイ時間】2時間 
【容量】26.5MB 
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カテゴリ: 推理  スマホ(ノベル) 

金沢刑事の事件簿 チェス殺人事件

高校時代の先輩の金沢に呼び出された後輩女子。
金沢が言うには、ある殺人事件について途中で行き詰まったので、知恵を貸して欲しいとのこと。
敏腕の金沢刑事でも、今回の事件は難しいようだ。
被害者は中華料理チェーンの社長。
現場で発見された彼の死体は、チェスの駒を握りしめていた。
果たして後輩女子は金沢の期待に応えることが出来るのか?


推理アドベンチャー。
チェスの駒が示すダイイングメッセージの謎を解き、犯人を特定しましょう。
現場の状況、チェスのルール、容疑者6人の情報が提示された後、それらの情報を元に推理します。

チェスに関する詳しい知識は特に必要なく、作品内で提示される簡素な情報のみで推理可能。
ぶっちゃけ当てずっぽうでも正解できますし、それでも楽しめる作りになっています。

後輩女子が華麗に推理を披露し、めでたく事件解決!
……と思いきや、最後にプレイヤーに示される■■の謎。

確かに作品内であちこち怪しいところを見せていたわけですが、こういう形でオチに持って来られるとは、意表を突かれましたね。

単なる殺人事件の推理モノでは終わらない、ユニークな短編でした。


【HP】ひまゲームズ 
【プレイ時間】周:5分/総:15分 
【ツール】LemoNovel(FLASH)
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カテゴリ: 推理 

しろねこ探偵帳 奪われた結婚式

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しろねこ探偵事務所に、結婚式を間近に控えていた女性クリスから依頼が来る。
結婚式の前夜に父親のジョージが何者かに襲われて怪我を負ったというのだ。
ジョージは犯人を見ていないと証言しているが、クリスは現場の状況から顔見知りの犯行であることを疑っていた。
容疑者はクリスの婚約者と叔母、そして……。
ジョージは誰を庇っているのだろうか?


2011年エイプリルフールゲーム。
しろねこ探偵帳シリーズ2作目。
にゃんこ探偵と助手兼飼い主のルナが事件を捜査します。

「しろねこ2作目の代わりに『名探偵・暗地大五郎 風蘭邸連続殺人事件』を公開します!」の嘘ネタに見事に引っかかって慌てたエイプリルフール当日。
なんだ嘘か~とホッとしながらプレイすると、本当に暗地大五郎の本格推理劇場が始まって笑った。
実はしろねこが観ているTVドラマだったわけですが、エイプリルフールのネタに絡めつつ、シナリオの核にも間接的に関わっていて上手い使い方でしたね。

ルナに叱られると、シュンとして素直に言うことを聞くしろねこがカワイイ。
きちんとしつけされていますなあ(笑)

前作のようなほのぼの系を予想していたので、なかなか重い真相でビビリましたけども、彼らが良い答えを出せることを祈っております。

今作も少し考えればすぐにピンとくる程度の、ホド良い難易度でした。
超ラブリーな着せ替えオマケも必見。

あとがきによると、次回作『しろねこ探偵帳 さらわれた歌姫』ではしろねこの淡い初恋物語もあるそうですが、しろねこの恋の相手って猫なのか人間なのか。


【HP】QUADRIENNALE(カドリエンナーレ) 
【ジャンル】推理ADV 
【プレイ時間】20分 
【ツール】吉里吉里2/KAG3 
【容量】11MB 
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カテゴリ: 推理 

しろねこ探偵帳 消えた女神の命

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しろねこ探偵事務所に街一番の富豪のダグラスから依頼が来る。
ダグラス邸の女神像の宝石が盗まれたというのだ。
さらに、宝石泥棒は屋敷の人間かもしれないという。
容疑者はダグラスの妻、息子、執事、メイドの4人。
しろねこ探偵は彼らの中から犯人を見つけることが出来るのか?


2010年エイプリルフールゲーム。
にゃんこ探偵と助手兼飼い主のルナが事件を捜査します。

にゃんこ探偵が可愛すぎてヤバイ。
にゃんこらしい仕草や言動がいちいちラブリーで、悩殺されまくり。
生態も猫そのまんまなので、ぽかぽかお日さまで眠たくなったり、捜査中にネズミ穴を探したりしてはルナに叱られています。

ペット兼上司の世話を焼きつつ、しつけもしっかりこなすルナが素敵。

そして、そんなダメダメなにゃんこ探偵も、やる時はやる!
最後には華麗に推理を披露して、犯人を突き止めてくれます。
実際に推理するのはプレイヤーの仕事なので、屋敷の人たちの証言をよく聞いて考えましょう。

推理の出来によってプレイヤーの探偵ランクが決まります。
難易度は低いので、さほど悩むことは無いかと。

作中に悪い人間がいないので、ほのぼのと楽しくプレイできました。
猫が探偵をやっていることに誰もツッコミを入れない、のほほんとした世界観が良い(笑)

今後もこんな風に、ちょっとした事件をのんびり平和に解決していってほしいですね。
にゃんこ探偵の次の事件が楽しみです。


【HP】QUADRIENNALE(カドリエンナーレ) 
【ジャンル】推理ADV 
【プレイ時間】20分 
【ツール】吉里吉里2/KAG3 
【容量】9.39MB 
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カテゴリ: 推理 

中夜の考察

夜の10時すぎ。
学校の屋上で月を眺めていた私のところへ、元クラスメイトの小石川沢子がやって来た。
沢子は妹の泉美に付き合って校舎の撮影をするために夜の学校へ来ていたが、少し離れていた隙に泉美が痴漢に抱きつかれたという。
逃げた痴漢を追って校内を隈なく調べたが、影も形も無い。
偶然校内に居残っていた図書委員の日並も協力してくれることになり、皆で犯人を捜すが……。


「シナリオの鉄人」参加作品。
夜の学校で泉美に抱きついた犯人は誰か?

犯人の言動が非常に分かりやすいので、犯人と動機はすぐに見当が付きます。
が、もちろん言ノ葉迷宮さんの作品ですので、勘で答えるのではなく、論理的に根拠を示さなくてはなりません。

最初からいきなり解答へ辿り着くのは困難ですが、答えを間違える毎に少しずつ思考のヒントとなる情報を与えてくれるので、それに沿って考えていけば、クリアは難しくありません。
このあたりの誘導の巧さは相変わらず。

犯人の[名前]は完全に盲点でしたね。
「黄色いモノ」(ヒント機能)が無ければ、永遠に気付かなかった自信あり。
とはいえ、今回の「黄色いモノ」はほとんど答え同然なので、出来るだけ使わずに粘ってみることをお勧めします。

「シナリオの鉄人」は規定の素材のみを使用してシナリオの腕を競う企画なのですが、その条件を逆手に取ったEND2のメタ・トリックには笑いました。
まさにシナ鉄プレイヤーの先入観を突いたシルエットの罠(笑)

いつものクオリティに加えて、「シナリオの鉄人」ならではの仕掛けもしっかり仕込んでおられるあたり、抜かりがありません。


【HP】言ノ葉迷宮 
【DL】シナリオの鉄人 
【ジャンル】ADV 
【プレイ時間】周:20分/総:1時間 
【ツール】吉里吉里2/KAG3
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カテゴリ: 推理 

勇者ラルフの冒険殺人事件

王様に呼ばれて魔王退治を頼まれた勇者ラルフは、王宮からの帰り道、男の死体を発見する。
死体のそばには、モンスターのゴブリンが居た。
犯人と思われるゴブリンを倒そうとするラルフと、必死に否定するゴブリン。
そこへ名探偵オスカーが現れる。
「そこのゴブリン君は犯人ではない。被害者を殺害した人物は他にいる」


RPGの世界で起こった殺人事件を推理する異色ミステリー。
第1話「ハジマリの町殺人事件」、第2話「通行人Aの悲劇」、第3話「勇者のほこらで眠れ」。

事件のシチュエーションも犯人のトリックも、RPGならではのベタなものばかり。
あちこちにRPGのお約束ネタが散りばめられていて笑いました。

第2話で犯人が通行人Aを殺した理由など、「あるある」すぎてウケた。
なにしろ死んでも生き返るRPGの世界ですので、殺人事件といっても気楽なものです。
……と、のんびり構えていたら、第3話の犯人の黒さにのけぞりました。

第1~2話の推理は簡単でしたが、第3話は3回も間違えてしまった。

エンドロール後にある四天王殺人事件(in 嵐の孤島)の予告が面白そうで困る。
もし気が向かれたら、ぜひ四天王編も作っていただきたいですね。


【HP】うみどりや 
【DL】ランタイムパーティー!!>エントリーNo.25 
【ジャンル】推理ADV 
【プレイ時間】1時間 
【容量】0.97MB 
【ツール】RPGツクールVX 
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カテゴリ: 推理 

ウソと手紙と名探偵

春休み、委員会の仕事で登校していた片山恭輔は、下駄箱に自分宛の手紙が入っているのを発見する。
ラブレターかと思いきや、中の便箋には何も書かれていなかった。
折しも今日は四月一日、エイプリルフール。
誰かの単なるイタズラか、それとも何か意味があるのか。
ミステリ好きの友人の岩城と共に、片山は白紙の手紙について推理を巡らせることに……。

2009年エイプリルフール企画ゲーム。
推理によって3つのエンディングへ分岐します。

途中から展開がどんどんアヤしい方向へ行くので、ま、まさかあいはらさんが[ボーイズラブ]に初挑戦……!?と動揺してしまいました。
んなわけ無かった。

叙述トリックは数をこなせばある程度見破りやすくなってくるものですが、[性別誤認]トリックに関してはひたすら何度でも引っかかる私。

あいはらさん初のミステリー作品ということで、わくわくしながらプレイしたのですが、結局いつもの[恋愛もの]だったのが残念と言えば残念かもしれない。

とはいえ、2008年エイプリルフールに引き続き、今年も「嘘」というテーマに正面から取り組んでくださっているのは嬉しいです。


【HP】Fly me to the sky! 
【ジャンル】ノベル 
【プレイ時間】15~20分
【容量】6.09MB 
【ツール】NScripter 
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カテゴリ: 推理  April2009年作品 

変調・幽霊相談室

アマチュア製作のノベルゲーム『幽霊相談室』の作者のもとへ、一通のメールが届く。
差出人はノベルゲームのレビューサイトを運営している徳山という人物。
メールに添付されていたのは、『変調・幽霊相談室』というノベルゲーム。
『幽霊相談室』の二次創作ゲームだった。
作者は訝しみながらも、そのゲームをプレイしてみるが……。


『幽霊相談室』のセルフオマージュ的なメタ・ミステリー。

不審な二次創作ゲームを送りつけられたゲーム作者と、その二次創作ゲームの中で展開されるシナリオ、外と中の二つのストーリーが交互に進行していきます。

ノベルゲームの作者、絵師、レビュアーたちがギスギスした人間関係を繰り広げており、身近な界隈ネタで楽しかった(笑)
そんなことで殺すのかよ!とツッコみたくなるのは必至ですが、まあ、それはそれ。(実際には死んでいませんしね

アウターストーリーを普通に読んでいけば、“彼”の正体はすぐに察しがつくでしょう。
犯人の名前をズバリ入力すると、犯人と仕掛人の対決、そして犯人と黒幕の対決へ。

犯人が断罪されて解決かと思いきや、思わぬオチに唖然。
えええ!?と焦りましたが、これで終わりではないので注意。
再プレイして、もう一歩踏み込んだ「解明」エンドへ至ることで、本当の終わりを迎えます。

実のところ、この最後の入力が一番難しかった。
答えがそこに在るのに、なかなか気付けないというのは、言ノ葉迷宮さんの作品ではお馴染みの現象ですね。
何度も読み返しながら悩みまくって、ようやくハッと気付きました。

犯人判明から、さらにもう一捻りあるのが面白かった。
ストーリーは無印のほうが好きですが、ゲーム的に楽しめたのは変調のほうです。


【HP】言ノ葉迷宮 
【ジャンル】ADV 
【プレイ時間】周:15~20分/総:1時間 
【容量】5.05MB 
【ツール】吉里吉里2/KAG3
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カテゴリ: 推理 

拝み屋サン 第一話「拝み屋黒須」

ogamiya

「黒須心霊相談所」を営む黒須は、お祓い専門の拝み屋。
お祓いと言っても、もっともらしい儀式をするわけではない。
霊と『話し合い』をして、成仏してもらうのだ。
今回の案件は、埼玉県××市にある箱崎邸の霊障。
子供が二階のベランダから転落死した後、両親は遺書を残し失踪。
その後、箱崎邸ではラップ音などの不可解な現象が相次いでいるという。
子供嫌いの黒須は、依頼を断ろうとするが……。


話し合いで霊を成仏させる除霊アドベンチャー。
選択肢を選びながら霊を説得して、あの世へお引き取り願いましょう。

「全体像は逆転裁判シリーズを理想としてます。色々パク…リスペクトしてます」という作者さんの言葉通り、あちこち微妙に『逆転裁判』っぽい作りになっていますが、逆転裁判の法廷バトルのような高揚感や爽快感があるかというと、残念ながら、ありません。
いまいち地味な除霊パートで、盛り上がりに欠ける。

死人相手の説得なので湿っぽい話になるのは仕方ないとしても、もう少しシステム・演出に手を入れて工夫できるのでは?
事件の資料も、いつでも見れるようにしておいてほしい。

ストーリーパートは概ねコメディですが、自称弟子の夏目や女子高生(幽霊?)の春那には何やら事情がありそうで、今後シリアスな展開になりそうな予感。

作者さんの名前をどこかで見たことあるなぁと思ったら、6年前にプレイした男性向けエロゲーの作者さんでした。
絵柄と作風をガラリと変えてきましたね。
意外ながらも嬉しい転身です。

第二話の予告は、どこまで信じて良いのだろうか(笑)


【HP】YO 
【ジャンル】ADV 
【プレイ時間】1時間10分 
【容量】15.4MB 
【ツール】Famous writer3.09(要QuickTime) 
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カテゴリ: 推理