ノベルログ

フリーゲームのノベル・ADVのレビュー(感想)など

カテゴリ:現代ファンタジー

Sweet demon (Sweet Daemon)

sweetdeamonsweetdeamon2

ある月夜、人間界に悪魔が降り立つ。
彼は悪魔学校の試験を受けるためにやって来た。
課題は「人の心に働きかけ、その者を不幸にすること」。
人間が心の中に押し殺している黒い欲望を後押しして解き放ってやるのだ。
制限時間は、朝日が昇るまで。
街中でちょうど良い獲物を見つけた彼は、さっそく獲物のもとへ忍び寄るが……。


悪魔の少年が人間界で悪魔の試験に挑戦する短編。
激しい喧嘩をしているカップル、万引きしそうな少女……彼らの心の隙間に入り込み、不幸へ導くはずが、なぜかおかしなことに。

予想外の角度からのオチに、思わず「そっちかい!」とツッコんでしまいました。
言われてみれば、プレイ中もちょこちょこ違和感はあったのですが、さほど考えずに流してしまっていましたねえ。
うーん、やられた。

この坊ちゃんには、出来れば今の[優しい心]のまま成長してほしいですね。
悪魔としては劣等生ということになるので、厳しいかもしれませんけども。
坊ちゃんの将来が気になります。

作品タイトルが「Sweet demon」と書かれていたり「SweetDaemon」と書かれていたりするので、タイトルの表記は統一してほしい。


【HP】Wheat 
【ジャンル】ノベル 
【プレイ時間】12分 
【ツール】YU-RIS 
【容量】19.1MB 
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カテゴリ: 現代ファンタジー 

―――あやしかた

記憶を失ったあたしは、夜の学校で全く異なる10分間を延々と繰り返していた。
何度も何度も巻き戻り繰り返す10分間。
その膨大な10分間に、ひとつとして同じものは無い。
この無限の繰り返しから脱出する方法はあるのか……?


「シナリオの鉄人」参加作品。
デコ娘に襲われたり、デコ娘が探偵だったり、デコ娘とお茶会したり。
ハチャメチャな10分間を繰り返しながら、脱出の糸口を探っていきます。

不条理な繰り返しに見えて、実は或る法則に基づいており、その世界の仕組みに気付くと遊戯終了。

○○が健気で可愛い可愛い。
中二病主人公の中二な願いを真剣に叶えようと頑張ってくれて]、泣かせるではないですか。

こんなにお人好しで寂しい子供は、放っておけませんよね。
主人公の最後の選択にはGJ(グッジョブ)と言わざるを得ない。
微笑ましくも清々しいラストでした。

全て読み終えると、タイトルの全貌が現れます。


【HP】熊月温泉 
【DL】シナリオの鉄人 
【ジャンル】ノベル 
【プレイ時間】20分 
【ツール】NScripter
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カテゴリ: 現代ファンタジー 

Indigo 最終体験版 [ WEB体験版3 ]

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海保一樹は六歳の時に殺人鬼に出会い、ただ一人生き残る。
その後、引っ越し先で何事もなく暮らしていたが、高校進学を機に、殺人鬼と出会った街へ再び帰ってきた。
藍色の少年は言う。
「海保くんは自分が無事に夏を迎えられるなんて、思ってないでしょう?」


最終体験版では、「能美のののプロローグ」「末川針子プロローグ」「草田勝太プロローグ(後半)」「海保一樹プロローグ」「海保一樹 1日目」「海保一樹 2日目」「桜野真菜 1日目」「小野瀬霧 1日目」「キャラクター紹介(立ち絵補完版)」が追加されています。

海保くんは巻き込まれ型主人公っぽい無害そうな顔をして、その実、かなり危うい存在のようですね。

indigoスーパースターに桜野、indigoスーパーヒールに小野瀬。
二人のindigoに二人のヒロインがそれぞれ付いて、対立の構図になるわけか。

なんで小野瀬さんは殺人モードになると「のだー!」口調になるのだー! 怖いのだー! 

針子ちゃんは西居さん(豚)にラブラブ光線出しまくりなのに、愛情表現が歪んでいるせいで、全く伝わっていないのが悲しいな(笑)

西居さん(豚)は針子ちゃんが惚れるのも納得のダンディズム。
フユガミの小太郎といい、半端マニアソフト作品のデブ男は何故にこうも格好良いのやら。

そして、出たよ出ましたよ、“屠傍衆”が……!
『冬は幻の鏡』でも屠傍衆という組織はまだまだ底が知れなくて、もっと屠傍衆の話を読みたいと思っていたのです。
まさかこの作品で再びお目見えになろうとは。
何気に道明の名前も出てきて、ニマニマしてしまった。
フユガミファンに嬉しい作品になりそうですね。(フユガミを未プレイの人は、是非やるべき)

異常者だらけの登場人物の中で、比較的普通の女子高生の部類に入ると思われるのののたんには和みましたが、とんぼちゃんに接触されているあたり、のののたんも普通の人間ではないのか?

殺人鬼、幽鬼、屠傍衆、その他謎の方々。
いろいろな意味で危ない人たちが続々と海保くんの住む街へ集結しており、一体どーなるのコレ?とワクワクが止まりません。

【HP】半端マニアソフト 
【ジャンル】ノベル 
【プレイ時間】追加分:4時間45分(能P:20分、末P:20分、草P追加:10分、海P:20分、海1:1時間、海2:55分、桜1:50分、小1:50分)
【ツール】吉里吉里2/KAG3 
【容量】197MB
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カテゴリ: 同人体験版  現代ファンタジー 

東京アリス

tokyoalice

同じ中学校に通う幼馴染みのありすが、ある日突然、学校に来なくなった。
心配して様子を見に行った欧太は、ありすに招かれて不思議の国へ足を踏み入れる。
そこは、ありすの創り出した夢の世界。
ありすは今、覚めない夢を見ているという。
ありすのペットの黒ウサギのクロは、ありすを夢から覚ますため、欧太に助力を請う。
「欧太、オマエは何故アリスがこの国に迷い込んでしまったのかを知らなければならない。絶対に──」


『不思議の国のアリス』をモチーフとした少女の夢の世界。

帽子屋、三月うさぎ、眠りネズミ、トゥイードル・ダムとディー、etc.。
不思議の国の住人たちは、揃いも揃って変人ばかり。

彼らのおかしな言動に翻弄されながら、前半はコミカルに進行します。
ツッコミ体質の欧太と、そんな欧太にさらに冷静にツッコミを入れるクロのコンビが楽しい。

夢の世界にいるありすは、ある理由で精神の安定を欠いています。
彼女の機嫌を損ねるとデッドエンドへ一直線なので要注意。
初めてありすにカッターでヌッ殺された時は、びびった(笑)

バッドエンド後はチェシャ猫が木の上でゆらゆら揺れながらアドバイスしてくれるので、それを見るのも楽しみの一つ。

後半は夢の世界の真相へ迫ります。
ありすは何故、現実を捨てて夢の世界へ逃げ込まなければならなかったのか。
ありすを現実へ戻すため、欧太は残酷な真実を知ることに……。

エンドロールの後、[実は欧太が生きている]ようなことを暗示するクロの台詞がありますが、個人的には下手な救いは無いほうが良かったかも。
耐えがたい辛い事実を受け入れ、それでも現実を生きていこうとするありすの決意で終わってくれるほうが好みでした。

ところで結局、ピエロの正体は何だったのでしょうね。
作品内に答えが無いのでモヤモヤしたままです。



【HP】郷愁花屋 
【ジャンル】ADV 
【プレイ時間】周:1時間20分/総:2時間半 
【ツール】吉里吉里2/KAG3 
【容量】67MB

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カテゴリ: 現代ファンタジー 

ムに。

muni1

ふと気が付くと、浩平は崩壊した世界に一人立ち尽くしていた。
全ての人工物が植物に覆いつくされた緑の世界。
生きた人間はおらず、代わりにヒトの形をした植物のカタマリがまばらに佇んでいる。
自分が何者かすら思い出せず、ただ歩いていると、一人の幼い少女に出会った。
彼女は浩平を知っているようで……?


「チキュウ系自己完結型ノベル」とのこと。
後半に一度だけ選択肢が現れ、その選択によって全く異なる二つの真相へ分岐します。

真相によって、世界観も登場人物の人格も関係性もガラリと変わり、物語の解釈が根底から変化します。

「愛しき日々よ」ENDはよくあるオチで、ヒト型植物の意味もタイトルの意味もこじつけっぽくて違和感が残りました。
朝と夜の正体は面白いと思いますが、こちらの真相だと、植物の意味は解るとしても、植物がヒト型である意味が無いわけで。
あとがきで、こちらのエンディングは後から付け足されたものだと書かれていて納得。

箱舟の使者」ENDは予想外のオチで、みかが幼い少女である理由もヒト型植物の正体もエグくて良かった。
おまけシナリオ「少年Aの独白」を読むと、彼も悲しい人間だよなあと……。
ラストの一行が何とも皮肉ですね。


【HP】TRANSPARENCY 
【プレイ時間】周:50分/総:1時間20分
【ツール】吉里吉里2/KAG3 
【容量】7.88MB

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カテゴリ: 現代ファンタジー 

Indigo 体験版 ver.2.0 [ WEB体験版2 ]

indigo2

一年半前の事故で片腕と片足を失った女子高生の小野瀬霧は、河川敷の運動場で狂ったように激しい運動を繰り返す小学生の男の子を観察していた。
霧が彼に付けたあだ名は、マッドボーイの略で「マボー」。
霧はマボーと軽く阿鼻叫喚な修羅場の末に仲良くなるが……。

2nd体験版では、前回の「桜野真菜プロローグ」に加えて「小野瀬霧プロローグ」「草田勝太プロローグ(前半)」「キャラクター紹介」が収録されています。

一人目のヒロインの桜野も相当ぶっ飛んでいましたが、二人目のヒロインの霧も、いろいろと凄そうな娘さんですね。
どうやら復讐のために(?)殺人や拷問をしまくっている猟奇女子高生らしいのですが、身障者である自分や周囲の反応に傷つく普通の女の子でもあり……。
なにやら過去に性的暴行を受けたこともある(?)ようで、心の傷は深そうですが、マボーの真摯さによって少しは救われていくのでしょうか。

マボーは驚くくらいに真っすぐで気持ちの良い男の子ですね。
小学生のくせに、この包容力は何だ。
霧とマボーのやり取りは、とても可愛くて微笑ましいです。
年の差カップル、可愛すぎる。

霧がマボーに「お姉さま」と呼ばせるくだりがツボに入りました。
何のプレイだよ(笑) 
全く動じずにすんなり受け入れてしまうマボーは大物です。
マボーのようなやんちゃな男の子が「お姉さま」などと麗しく似合わない言葉を口にするギャップがたまりません。
これは新しい! 萌えの新境地!

「キャラクター紹介」ではストーリーの概要から文中リンクでキャラ紹介を見れる形になっていますが、これがまた凄い。
通常のキャラ紹介だけでなく「殺人自己紹介」などというものがあるあたり、普通ではない。
「殺人をどう思いますか?」という質問に各キャラがそれぞれの答えを返しているのですが、どいつもこいつも思想は違えどナチュラルにデンジャラス。
無害そうに見える主人公も何気に物騒なことを言っていたりして、キャラクター紹介だけでもたっぷり楽しめました。
次回はぜひ、キャラ絵を補完したキャラクター紹介・完全版を!
いろいろな意味で凄まじい作品になりそうで、期待せずにはいられません。


【HP】半端マニアソフト 
【ジャンル】ノベル 
【プレイ時間】追加分:45分 
【ツール】吉里吉里2/KAG3 
【容量】80MB 
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カテゴリ: 同人体験版  現代ファンタジー 

隣人は静かに魔法少女

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日夜、戦いを繰り広げる魔法少女メイプレードと悪の組織の女幹部ユーマ・エレクトロニカ。
魔法少女メイプレードの正体は、30歳ひきこもりの根暗男、三ツ橋了介だった。
了介の住むアパートの隣の部屋には偶然にも悪の女幹部ユーマが暮らしており、了介は彼女に恋をしていた。
隣人として、敵として、ユーマと接する時間に幸せを感じていた了介だったが、正義の組織の上層部から「三日以内にユーマ・エレクトロニカを始末しなければ解雇する」と通告が下って……。


性別超越アドベンチャー。
いろいろな意味でジェンダーフリーな魔法少女もの。

魔法少女の正体が30歳男というだけでも凄いのですが、さらに[悪の女幹部ユーマさえも男]と判って仰天。
魔法少女と悪の女幹部は[互いに男]でありながら、[相手の美少女な姿]に恋をしていたわけです。

これは一体どう収集をつけるのだ?と見守っていたら、了介があまりにもぶっ飛んだ結論を出して、ひっくり返りました。

えええええええ。
いいのか。本当にいいのか、それで。

本人たちが幸せなら別に良いのですが、カオスすぎて笑った。


【新HP】北欧11歳 
【旧HP】交信局 
【プレイ時間】50分 
【容量】9.81MB 
【ツール】LiveMaker 
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カテゴリ: 現代ファンタジー 

Indigo 体験版 ver.1.0 [ WEB体験版1 ]

indigo

桜野は殺人鬼志望の16歳の女の子。
日に日に高まる殺人欲を満たすべく、死んでもいい人間の代表であるレイプ犯を誘き寄せて殺すため、毎日人気の無い高台へ通っていた。
ある日、待望のレイプ犯に遭遇して喜んだのも束の間、突如現れた黒衣の殺人鬼がレイプ犯を殺してしまう。
獲物を横取りされて悔しがる桜野の前に、今度は「インディゴ」と名乗る謎の男が現れた。
男は桜野の獲物を横取りした殺人鬼を殺す協力をしてくれると言うが……。


半端マニアソフトさん初の全年齢作品。
今どきの女子高生なヒロインが、爽やかな殺人鬼を目指します。

しょっぱなから全年齢とは思えないぶっ飛んだ内容で笑った。
いきなり何だ、この濃ゆさは。
ほんの15~20分程度の収録にもかかわらず、一気に惹きつけられてしまいました。

今回の体験版(プロローグ)はヒロインの桜野視点ですが、本編は男主人公視点になるとの事。
体験版をプレイした感じでは、海保君が本編の主人公にあたるのでしょうか? 
桜野の女子高生的かつ殺人鬼的な突き抜けた思考回路がかなり面白かったので、本編でもちょこちょこ桜野視点があれば嬉しいかも。

今作は原点回帰を目指すとのことで、往年の半端ファンにも嬉しい作品になりそうです。


【HP】半端マニアソフト 
【ジャンル】ノベル 
【プレイ時間】15~20分 
【容量】42MB 
【ツール】吉里吉里2/KAG3 
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カテゴリ: 同人体験版  現代ファンタジー 

魔法使いの見た夢 体験版

如月勇は幼い頃に謎の老人と出会い、拳を強化する魔法を授けられる。
勇は悪を退治することを夢見ていたが、現実にその力を振るう機会は無いまま、大学生になった。
しかし今なお人の役に立ちたいという想いを失っていない勇は、地域安全のための私設パトロール隊で活動していた。
いつものように夜の見回りをしていた勇は、公園で行き倒れの美少女を発見する。
少女ミカエルは、勇と同じ魔法使いだった。
「わたしは、自分の魔法を消したいんです」


魔法活劇ビジュアルノベル。体験版は4日目まで。

強大な力を持つヒロイン、正義感あふれる主人公、ヒロインを狙う2つの組織。
恥ずかしいくらい王道です。

可憐で儚げな美少女ミカエルが、どえらい悪魔をポンポン召喚するのが面白い。
悪魔のグラフィックも迫力があり、次はどんな悪魔が出てくるんだろう?とワクワクします。
主人公よりミカエルに活躍してほしかったりして。

魔法研究所のスコルピオとミュージックのズレたコンビが微妙に笑える。

グラフィックもシナリオも安定していて、特に目立つ欠点は無いのですが、最後までずっとこの調子で王道のまま終わるのなら、面白味に欠けるかも。


【HP】Project Lips 
【プレイ時間】2時間 
【容量】82MB 
【ツール】吉里吉里2/KAG3
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カテゴリ: 現代ファンタジー  同人体験版 

Kinoko2 -Attack of the 7senshis-

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姫路佳世は、ボロアパートに一人暮らしの無気力な女子高生。
ある日、学校から帰宅すると、「トリュフ男爵」と名乗る電波親父が自室に居座っていた。
彼は姫路が子供の頃に書いた物語ノートから生まれた胞子生命体だという。
同じように物語の中から七体の悪のキノコが発生して町へ散らばったらしい。
人類滅亡を目論む「七戦士ズ」を倒すため、正義のヒーローになってみないか?と姫路を勧誘してくるトリュフ男爵。
怪しさ満載の男爵から逃げて夜の町を彷徨っていた姫路は、第一の刺客に襲われ……。


第1話「王さまの心」、第2話「愛と平和」、第3話「あしたへの一歩」、第4話「はちみつ狩り」、第5話「星屑少女たち」、最終話「第七の戦士」。
一話完結式の全六話構成。

ええと、これはどういうジャンルでしょうか。
バイオレンスヒーローバトル不条理ギャグファンタジー?
今作の主人公は女子高生ですが、前作の男主人公より駄目人間っぷりが増しており、世間一般の戦う美少女ヒロインとはかけ離れた毒々しいダークヒーローとして敵を容赦なく惨殺していきます。

相変わらずマニアックなパロディネタだらけですが、今作ではフルーツバスケットやら王家の紋章やら、少女漫画ネタも入っていることが特徴でしょうか。
ドラえもん道具ネタの微妙なチョイスに笑った。

終始アホなノリで進むわりに、犬は巨大ハサミで裂かれるわ、幼女は首チョンパされるわ、はっきり言ってエグい。
ディープなパロディまみれの不条理ギャグと毒に満ちた猟奇バトル(自主規制あり)のドッキングで、一般人を退かせること間違いなし。
しかし一番エグいのは、実はモップ犬の正体かも(笑)

戦闘は乱数によるサイコロバトル。
姫路がシナリオ内で精神的ダメージを負う毎に「心毒値」という負のエネルギーが蓄積し、これによって心の武器「ハート・オブ・キング」を操って戦います。
姫路の心から毎話「無慈悲の鋏」「偽善者殺し」などの凶悪武器が生まれ、回を重ねるごとに武器を増やしてパワーアップしていきます。
武器はそれぞれ間合いによって命中率が異なりますので、敵の特性も考慮して上手く使い分けましょう。

間合いロール→武器選択→間合い修正→攻撃力・防御力振り分け→命中ロール→攻撃ロールの流れで戦闘力を算出し、これをターンごとに繰り返します。
手間は掛かりますが、付属ファイルにあるヒントを踏まえて戦えば、さほど難しくはありません。
クリア後に入手できる武器「デストロイ」によって、二周目以降のプレイでは戦闘をスキップできます。

姫路の住むボロアパートの描写に見覚えがあると思ったら、やはり『Kinoko1』の巧と同じアパートでした。
しかも、なんと隣人同士。
同じキノコ居候経験者として、しみじみと語り合う姫路と巧。
シリーズものは、こういうところが楽しいですね。
人喰い犬に食われそうになるわ、巨大キノコに握り潰されるわ、辻ボクサーに殴られるわ、前作主人公とも思えない扱いの巧が哀れ。

シリアスな場面でも主人公が茶化すので、いまいちシリアスになりきれていません。
前作でもそうだったのですが、これは作者さんの照れが混じっているのか、そういう性分なのか。
読者としては、そういう中途半端なシリアスというのは反応に困ったりもしますが。

結局、男爵が主人公に何かを残すわけでもなく、感動があるわけでもなく、ストンと終わります。
テーマ性が有るような、無いような。
主人公は成長したような、していないような。
つまるところ、どういう話だったのか?と問われると、なんとも答えにくい代物です。

製作サイトのKinokoシリーズの紹介に「ジャンルはヘタレ!」と書かれており、うん、まあ、確かに……と納得してしまう作品ではありますが、そのわりには戦闘やグラフィックや音楽など、いろいろと気合いも入っており、ヘタレの一言で片付けられるようなものでもありません。
可愛い絵に反して萌えは欠片も無く、作者さんが好き勝手に作りたいように作ったらこうなった、という感じの作品です。
こういうのも、アマチュアのゲームらしくて良いのではないでしょうか。

【HP】鉄鋼団 -Dummy Construction-
【プレイ時間】4~5時間
【容量】100MB
【ツール】NScripter
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カテゴリ: シュールギャグ  現代ファンタジー