ノベルログ

フリーゲームのノベル・ADVのレビュー(感想)など

カテゴリ:エイプリルフール作品

狼青年と真実の女神

小さな街の小さな酒場で、今日もフェイク・エイプリルは嘘の冒険譚を自慢げに語っていた。
「大嘘吐きのフェイク」という通り名は、近隣の住民に広く知れ渡っている。
そんな彼の前に現れた少女は、真実を司る神トゥルスと名乗り、フェイクを「嘘の洞窟」へ連れて行く。
この世界で最も嘘を吐いているフェイクに試練を授けると言うのだが……?


2011年エイプリルフールゲーム。
大嘘吐きのフェイクに課された試練は、嘘の洞窟の中にあるという、たったひとつの真実を見つけてくること。

あちこちにコミカルなシーンが挿入されていて、楽しくプレイできました。
神の視点である地の文までツッコミっぽいノリなのが笑える。

例の選択肢にはしっかり騙されてしまいましたよ、悔しいっっ。

フェイクの幼い頃の悲しい思い出にしんみりしたりもしたけれど、最後はスッキリ後味の良い物語でした。
エイプリルフールらしいエイプリルフールゲームでしたね。

ツールはウディタですが、「ノベルゲーム製作コモン」でノベルに必要な機能は一通り揃っているので、操作面は特に問題ありません。


【HP】錆び付いた銀 
【ジャンル】ADV 
【プレイ時間】10分 
【ツール】WOLF RPG エディター 
【容量】4.21MB
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カテゴリ: ファンタジー・SF  April2011年作品 

RAINBOW GIRL

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あたしは虹咲くらら。成績優秀で運動神経抜群の美少女。
絵に描いたようなメインヒロインね。
そのうちアイドルデビューとかもしちゃって、冴えない幼馴染の主人公にとっては高嶺の花になるんだけど、その壁を乗り越えて二人は結ばれるの。
さあ、御主人様! このシナリオであたしのこと、いっぱい好きになってよね!
くららたん萌え!って言いなさい!


2011年エイプリルフール限定ゲーム。
パソコンの画面越しに「貴方」に恋をする二次元少女の想いを描いた歌『RAINBOW GIRL』をゲーム化したもの。
PCギャルゲーのヒロインのくららが御主人様(プレイヤー)に想いを寄せるけれど、そのうち御主人様は別のゲームに気持ちが移ってしまう……という歌詞に沿った内容になっています。

たとえどんなキモオタでも、ゲームを買ってくれた人間というだけで、御主人様として一途に慕い続けるくららたん。
恋の相手を選べない二次元少女ゆえの悲哀が、ここに在るような気が致します。

クリア後のオマケでは、くららたんがいきなり病んでいて笑った。
自室のパソコンの中に棲みつくストーカーほど恐ろしいものがこの世にあるだろうか。
勝手に盗撮され増え続ける自分動画、5分おきに検閲されるメール、監視され続けるサイト閲覧履歴……
いやああああ、お願い止めてえええええ。
まさにウイルスを凌ぐ凶悪さ。
パソコンの中の二次元少女怖い、マジ怖い。

【HP】sugar star (配布終了)
【ジャンル】ADV 
【プレイ時間】8分 
【ツール】吉里吉里2/KAG3 
【備考】2011/4/1-8限定配布 
【参照】ニコニコ大百科:RAINBOW GIRLとは
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カテゴリ: 恋愛  April2011年作品 

月月火水木金金のユウウツ 体験版

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放課後、同じクラスの男子生徒から告白を受けた。
同時に、笑いながら隠れて様子を窺っている幾つもの人の気配。
自分は何かの罰ゲームに使われているのだ。
人の心を玩具のように弄ぶ、残酷な遊び。
馬鹿馬鹿しい。どうでもいい。
気付かないふりをして、そいつと付き合うことにした。
たまには、こういうのもいいかもしれない。


2011年エイプリルフール限定体験版。
クラスでイジメを受けている男子生徒の学園ノベル。

トラベルミンさんの作品は今まで『カイダン実ハ。』や『ム■クイ』など、異常な雰囲気のサイコホラーばかりだったので、普通の(?)学園ものというのは、なんだか新鮮ですね。

しかしまあ、ホラーにしろ学園ものにしろ、相変わらず陰鬱。
作者さんの日記に「少し明るい作風にチャレンジ中!」とか書かれていたような気がしますが、どこがだよ、とツッコミを入れたくなる陰鬱っぷり。
今後、もう少し明るい展開になるのでしょうか?

罰ゲームで告白してきた男子生徒が、今までろくに話したことも無い主人公に心を開いている様子なのは、同じ不幸な人間としての同族意識なのか、それとも他に理由があるのか。

微妙な表現をされている主人公の家庭環境も気にかかります。

女生徒の精液事件は……何だろう。
普通、あんなことは起こりませんよね。
もしかして主人公に、そういうことをする能力があるとか?
そうすると、また別のジャンルになってしまいそうですが……ううむ。


※配布終了

【HP】トラベルミン 
【ジャンル】リリカル青春ノベル 
【プレイ時間】5分 
【ツール】吉里吉里2/KAG3 
【容量】47.4MB 
【備考】2011/4/1限定配布
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カテゴリ: April2011年作品 

落下点

落下点落下点

 

旧校舎の裏で授業をサボっていた石田和真は、見知らぬ同級生の飛び降り自殺に遭遇する。
そいつは、飛び降りた瞬間、確かに石田の名前を呼んだ。
その日以来、石田は幾度も落下する彼の姿を見ることに……。


2010年エイプリルフールゲーム。
一人の男子生徒の飛び降り自殺を巡るBLサイコホラー。


平穏な日常から、グロい衝撃へ一転。

自殺者の影に追いつめられ、疲弊していく石田和真の精神状態が、嘔吐物にまみれながらグチョグチョみっちり描かれています。
ここまで嘔吐しまくるノベルゲームの主人公というのも、あまり居ないでしょうな(笑)

リア充なクラスメイトとの会話や、石田の冷めた内面など、高校生独特の空気が自然に描かれていますね。

それらの日常が壊れ、石田の心が壊れていく様は、とことん異常で楽しめました。

ラストからエンドロールへの入り方が効果的で巧い。
後味の悪い結末のはずなのに、妙に清々しい気持ちになるのは、最後の[川村の笑顔]がとても綺麗だったからでしょうか。


【HP】LOVE and DESTROY  
【対象】15禁 
【ジャンル】ノベル 
【プレイ時間】30分 
【ツール】NScripter 
【容量】16.5MB

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カテゴリ: April2010年作品  サイコホラー 

いきなりシーンモード?!完全無欠魔ZOO学園

進路に悩む女子高生の時刀ツバメ(名前変更可)は、登校中に事故に遭う。
気が付くと、目の前にコスプレ少女が二人いた。
彼女たちはインプ(淫魔)とネクロマンサー(死霊使い)だと名乗る。
さらに、ツバメは既に死んでいると言うのだが……?


2010年エイプリルフール限定ゲーム。
DL販売中の『いきなりシーンモード 完全無欠魔法学園』の舞台に、制作中の『魔Zoo!』のキャラを出演させたネタゲーのようです。

登場する女の子たちが皆、露出度が高すぎて、目のやり場に困りますね。
特に下半身がギリギリでドキドキ。
見えそうで見えないのがイイッ。

ビジュアル的には、近親相姦のふわふわピンク妹が好み。

プレイできるのはプロローグのみで、美形の内蔵フェチ男に興味本位でメッタ刺しされそうになって終了。
なかなかぶっ飛んだ終わり方で笑えました。

アブないキャラが多いようで面白くなりそうですが、ほんの触りだけで終わってしまうので、少し物足りないですね。


※配布終了

【HP】WLCソフト館 
【ジャンル】ADV 
【プレイ時間】7~8分 
【ツール】吉里吉里2/KAG3 
【容量】11.2MB 
【備考】2010/4/1限定配布 
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カテゴリ: April2010年作品 

きみにファーストエイド

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中学3年の夏に自殺未遂を起こして家族ともクラスメイトとも上手くいかなくなった南は、高校進学に際して、全寮制男子校の洛陵学園へ入学する。
4月1日、入学式を控えて寮に越してきた南は、気持ちを切り替えて前向きに生きていこうと決意するが……?


2010年エイプリルフールゲーム。

まさかの寄生獣に盛大に吹いた。

家元先輩の[背中から本体]にも爆笑。
こんな学園、イヤすぎる(笑)

宇宙人]までも魅了してしまう日本のオタク文化、恐るべし。

ギャグだけでなく、南くんの心の傷と[宇宙人]の存在を上手く絡めて、清涼感のある青春ノベルに仕上げられていました。

南くんの毎日は、これから楽しいものになりそうですね。

制作サイトの「ピュアな青春学園もの」という紹介は嘘ではありません。
ちょっぴり登場人物が×××で××××なだけで!


【HP】KUMAラボ 
【ジャンル】ADV 
【プレイ時間】15分 
【ツール】LiveMaker 
【容量】16.1MB

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カテゴリ: 学園  April2010年作品 

雨宿り 風峰神社怪異事件ファイル

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三月末日。
風峰神社で参道を掃除していた大地は、比奈子から「呪いの言葉」の話を聞く。
聞いただけで呪われてしまうという、禁忌の言葉。
よくある都市伝説だと思っていたが、翌々日、比奈子が失踪して……?


2010年エイプリルフール配布の嘘伝説推理アドベンチャー。
自作ゲーム『あまやどり』と日本一ソフトウェアのホラー推理ADV『流行り神 警視庁怪異事件ファイル』を掛け合わせたホラーミステリー。

「呪いの言葉」に関わる比奈子失踪事件を『流行り神』のシステムで推理していきます。

自問自答で事件の内容を整理して、今後の捜査方針を決定する「Self-question」。
捜査中に得たキーワードを使って相関図を完成させる「推理ロジック」。
『流行り神』の独自の推理システムがしっかり再現されていて楽しめました。

推理システムだけでなく、あちこちに『流行り神』を模したギミックが散りばめられており、『流行り神』を知っているとニヤリとすること請け合い。

ホラー要素は若干ありますが、プレイ前にしつこく警告されるわりには、特に怖くありません。
ホラー的には、比奈子が呪いで凄惨に死ぬくらいのバッドエンドがあっても良かったかも?


【HP】優凪 
【プレイ時間】40分 
【ツール】CatSystem2 
【容量】39.1MB
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カテゴリ: ミステリー  April2010年作品 

1/4

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元貴族のフィア(名前変更可)は、父の事業の失敗のために財を失い、雪国で貧しい暮らしをしていた。
そんなフィアのもとへ、故郷から招待の手紙が届く。
「忘れないでください。四人の中の一人は嘘つきで、四人の中の一人は共犯者、四人の中の一人は私、四人の中の一人は貴方」
フィアは、故郷へ向かう……。


2010年エイプリルフールゲーム。
最初に主人公の性別を選択します。

懐かしい故郷で、幼馴染たちと和やかな再会。
……のはずが、なぜか些細なことで殺されまくり。

三人の幼馴染は、それぞれフィアに暗い感情を隠し持っています。
誰が「嘘つき」で、誰が「共犯者」で、誰が「私」なのか。
真実へ辿り着くには、謎解き・記憶・探索など、数々の試練をクリアしなければなりません。
特に探索は、ひたすらクリックしまくりで疲れました。

最初から最後まで死亡ENDだらけですが、終盤になると彼らの歪みも明瞭に現れ、より一層アレな猟奇ENDへ。
噛み砕く音が響き続けるバッドエンドにはゾッとしました。

エンディングの数が多く、コンプリートするのは一苦労です。
クオーターのハッピーエンド「いいえ」バージョンは可愛くて笑った。

作中でとことん「1/4」が強調されており、こういったエイプリルフールの逆さま表現もアリかと新鮮でした。

ただ、誤字脱字がかなり多かったのは気になる。


【HP】のっぺりや 
【対象】15禁 
【ジャンル】理不尽脱出ゲーム 
【プレイ時間】1時間~ 
【ツール】LiveMaker 
【容量】34.8MB
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カテゴリ: サスペンス  April2010年作品 

あるお屋敷のクリスマス?-坊っちゃんとメイド編-

ハーカー家当主の少年ミルトンは、夜中にメイドのセアに起こされる。
セアが言うには、今日は「嘘のクリスマス」らしい。
さらに、屋敷に不審者が入り込んでいるのを見たと言うのだが……?


2010年エイプリルフールゲーム。
坊ちゃんとメイドさんの、ほのぼの短編。

とことんマイペースなメイドさんに振り回される苦労性の坊ちゃんの姿が微笑ましい。

坊ちゃんはてっきり12歳くらいかと思っていたのですが、15歳なのですね。
とても10代半ばの子供とは思えない老成っぷりで、メイドさんの滅茶苦茶な言動を全てあるがままに受け入れている包容力と忍耐力は、ただものではありません。

クリア後のあとがきを読むと、エイプリルフール用のおまけシナリオが開放されます。
そして明らかになる、7年前の恐怖の真実。
世の中には、知らないほうが良いこともある……(ガクガクブルブル)

前作のクリスマス短編と対にしたかったのでしょうけれど、今作の話はなんだか無理矢理クリスマスにこじつけた感じでしたね。
クリスマスとエイプリルフール、どちらも織り込もうとして、どっちつかずになってしまったかも。


【HP】新・古典派 
【ジャンル】ADV 
【プレイ時間】周:8分/総:20分 
【ツール】吉里吉里2/KAG3 
【容量】4.29MB
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カテゴリ: April2010年作品 

放課後☆スペシャル

親友の拓也と喧嘩した。
拓也が大切にしていた初回限定CDを、僕が誤って割ってしまったからだ。
悪いのは僕だと分かっているのだけど、売り言葉に買い言葉で、険悪なまま放課後になってしまった。
なんとか拓也を捕まえて謝らないと!


2005年エイプリルフールゲーム。(2010年再公開)
親友と仲直りするために頑張る「僕」のお話。

最初は普通に仲直りしたり喧嘩別れしたりする無難なエンディングにしかならないのですが、プレイを重ねる毎に選択肢が増え、なぜか殺したり殺されたり降霊したりとヘンな展開に。
最近の若者はキレやすくていけません。

本作の一風変わった趣向として、ゲーム本編では適当な落書きスチルで済まされていたシーンが、クリア後のCGモードではまともなカラースチルで再現されている、という仕掛けがあります。

本編内では超簡略化されていた死体スチルがCGモードではリアルに描き込まれていたりして(モザイク有り)、なかなか油断できない。

しかも3人の絵師さんがそれぞれ好き勝手に描いておられるので、絵柄も可愛い系だったり劇画系だったり、統一感の欠片も無い(笑)

このごった煮ぐだぐだ感がエイプリルフールらしいと言えますね。


※配布終了

【HP】抹茶きのこ 
【ジャンル】ADV 
【プレイ時間】周:5分/総:30分 
【ツール】NScripter 
【容量】10.3MB 
【備考】2010/4/1-5/11限定再公開
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カテゴリ: April2010年作品